精神保健福祉士とは?資格取得方法や就職先を紹介

PSW

皆さんこんにちは。精神保健福祉士という国家資格があるのをご存知でしょうか。

コロナ禍などで精神的ストレスが増えている今、とても需要の高まっている資格なのです。

今回はその注目の資格である「精神保健福祉士」について詳しく説明します。

精神保健福祉士とは

精神保健福祉士法(平成9年法律第131号)によると

精神保健福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とする者をいう。
と定義されています。

簡単に説明すると、精神保健福祉士とは、精神障害者が社会復帰できるように相談援助などを行う人のことです。

国家資格と一定の知識を持った立派な専門職です。

略称が以前まではPSWと呼ばれていましたが、MHSWと略称が変更され、今は徐々に浸透しつつあります。

福祉3大国家資格の一つ

「介護福祉士」「社会福祉士」「精神保健福祉士」この3つの資格は3福祉士と言われており、全て国家資格です。福祉系の資格を代表する資格とも言えます。

精神保健福祉士法(平成9年法律第131号)に基づく名称独占の資格

精神保健福祉士は名称独占の資格です。名称独占は、資格がを持っている人だけが、その名称を名乗ることができます。なので無資格の人が、精神保健福祉士と名乗ると罰せられることになります。

働く場所は大きく分けて5つ

では実際に精神保健福祉士が活躍できる場所はどのような所なのか。

大きく分けて医療機関、障害福祉関係、司法機関、教育機関、行政機関の5つです。

それぞれどのような違いがあるのか詳しく解説していきます。

医療機関

医療機関では、精神科病院やクリニック診療所等が挙げられます。

初診の電話相談や入院の面談を行い、退院時には患者の社会復帰に向けてサポートします。

病院では、入院中のや通院の医療費の相談なども受けます。

障害福祉関係

就労移行支援、就労継続支援、地域活動支援センター(地活)、など様々です。

地域の機関と連携しながら、精神の障害がある方が、地域で暮らしていけるようにサポートします。

司法機関

保護観察所や刑務所、更生保護施設などが挙げれれます。

検事や弁護士と連携し、他機関とも協働しながら職務にあたります。

また、ある程度の実務経験を積めば「社会復帰調査官」と言われる役割につくことも可能です。

教育機関

学校でのスクールソーシャルワーカーとして活躍することができます。

学校問題は消えることなく存在しているので、児童や家族の相談に乗りながら学校生活をサポートしていく役割が求められます。

行政機関

精神保健福祉センター、自治体や保健所などが挙げられます。

相談業務から啓発活動やボランティア活動など多岐にわたります。

資格の取得方法

では精神保健福祉士の資格を取得するにはどうすれば良いのか。

精神保健福祉士は国家資格ですので、試験に合格する必要があります。

なので試験を受けるために受験資格を満たしていないと受験することができません

それについて以下で詳しく説明いたします。

受験資格

資格の取得までのルートは様々ですが、大きく分けて4つのルートに分けることができます。

福祉系大学・短大等のルート

・4年制であれば、指定科目を修得すれば試験を受けることができます。

・2年制や3年制であれば、足して4年間になるように、その期間を実務経験で埋める必要があります。

例をあげると、「2年制の短大卒+2年の実務経験=受験資格が得られる」ということです。

一般大学・短大等のルート

大学が福祉家ではなく一般の大学だった場合、一般養成施設等で1年以上学ぶ必要があります。

ただ、こちらも短大の場合は実務経験を含めて4年間になるようにしないといけないので、合計して4年間になるかどうか確認しましょう。

実務経験者ルート

先述した通り、相談援助業務の実務経験は、福祉系短大や一般大学での4年に満たない年数を補うことができ、相談援助実務経験が4年間あれば、一般養成施設等で1年以上学ぶと受験資格が得られます。

精神保健福祉士試験の受験資格の実務経験として認められる要件は、次の5つに該当する業務に、業務時間の約5割以上を従事することと定められています。

(1)精神障がい者の相談
(2)精神障がい者に対する助言、指導
(3)精神障がい者に対する日常生活への適応のための必要な訓練
(4)精神障がい者に対するその他の援助
(5)援助を行なうための関係者との連絡、調整等

<認められる施設や職種>

  • 精神科病院の精神科ソーシャルワーカーや医療ソーシャルワーカー
  • 精神保健福祉センター保健所での精神保健福祉相談員
  • 児童相談所の児童福祉や児童指導員
  • 福祉事務所の家庭相談員や就業支援専門員
  • 更生施設や救護施設の生活指導員や就労支援員など

社会福祉士資格保有者

社会福祉士の資格保有者は同じく3福祉士の国家資格ですので、短期養成施設等で6ヵ月以上学べば受験資格を得られます。

まとめ

はじめに説明したように精神保健福祉士の需要は高まっています。

精神障害を持つ方が、社会復帰できるように相談援助を行う素晴らしい資格でありながら、難易度も高く容易ではありません。しかし、国家資格ということもあって活躍できる場所もたくさんあるので取得しておけば就職にも強いと思います。

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